北海道で小さいサイズ(低身長)の着物をレンタルするならどこ？

北海道は広大な自然と季節の移り変わりがはっきりしているため、着物レンタルを考える際には地域性を踏まえた準備が欠かせません。特に小さいサイズ（低身長）向けの着物をレンタルする場合、着付けや装い方、季節や地域による違いなど、細かな配慮が必要となります。

 

札幌や小樽など観光地での着物レンタルが人気

北海道で着物レンタルをするなら、札幌や小樽、函館といった観光地が中心です。特に小樽では、石畳の街並みと和装がよく映えるため、記念撮影にも適しています。しかし、こうした地域でレンタルする場合、小さいサイズの着物が常に用意されているとは限らず、事前にサイズ展開を確認しておくことが重要です。身長が150cm前後の方は、着丈や袖丈が合わず、着崩れしやすくなるため、事前に「低身長用」や「Sサイズ」などの表記があるかをチェックしておきましょう。

 

寒さ対策は必須、季節によって選ぶ着物の種類

北海道の冬は非常に厳しく、11月から4月頃までは雪が積もる地域も多いです。特に旭川や帯広など内陸部は札幌よりもさらに冷え込みが厳しく、真冬に着物で外出するのは現実的ではないこともあります。そのため、冬場に着物をレンタルする場合は、羽織や防寒コート、足袋の重ね履き、裏地が厚めの袷（あわせ）の着物を選ぶようにしましょう。また、袖丈が短くても中にヒートテックなどを着こむ工夫をすることで、見た目の美しさを保ちながら寒さをしのぐことが可能です。

 

低身長の方に合う柄や色の選び方

低身長の方が着物を選ぶ際には、柄の大きさや配置も大切です。北海道で人気なのは淡いラベンダー色や雪の結晶を模した上品な柄ですが、こうした柄は全体のバランスを見て選ぶことが必要です。特に裾に大きな柄が入っているものは、身長が低いと柄が見切れてしまうため、バランスが取りづらくなります。おすすめは、小花柄や流水文様など、縦のラインを意識した模様で視覚的に身長を高く見せるデザインです。色合いも、淡いピンクや薄藍（うすあい）など、明るめの色を選ぶと顔まわりも華やかになります。

 

和のマナーと北海道ならではの配慮

北海道では、観光地での和装体験が定着してきている一方で、雪道や坂道での歩行マナーも問われます。例えば、小樽の運河周辺では雪や氷で滑りやすくなっており、草履よりも防水足袋や滑り止めが付いた履物を選ぶことが推奨されています。また、神社などを訪れる際には、着物姿での参拝マナーも重要です。袖が長めの着物は手水を取る際に邪魔になるため、あらかじめたもと留めやクリップで固定しておくと安心です。

 

地域イベントと着物の相性

北海道には、さっぽろ雪まつりや小樽雪あかりの路など、冬でも着物が映えるイベントが多数あります。しかし、これらのイベントは夜間の開催も多く、防寒対策を怠るとせっかくの着物姿が台無しになってしまいます。小さいサイズの方は冷えが体にこたえやすい傾向があるため、腰まわりに貼るカイロや、中に着るあたたかい肌着の活用が不可欠です。逆に夏の富良野ラベンダー祭りや釧路の霧フェスティバルなどでは、薄手の絽（ろ）や紗（しゃ）といった透け感のある夏用の着物が涼しげで人気です。

 

北海道での着物レンタルは準備と配慮が成功の鍵

北海道という地域は、その自然環境や気候、観光スタイルが他県と大きく異なるため、着物レンタルの際にも注意が必要です。特に小さいサイズ（低身長）の方は、着物の選び方一つで印象が大きく変わってしまうため、自分に合ったサイズが用意されているか、季節に応じた素材や柄、地域ならではのマナーまでしっかり押さえておくことが大切です。

 

札幌や小樽といった観光都市では、インスタ映えを狙った着物体験が若年層を中心に人気ですが、一方で道北や道東では、静かな風景と合わせた落ち着いた和装が好まれる傾向もあります。地域性や季節性を理解し、自分らしい着物選びができれば、北海道での着物体験はきっと特別な思い出となるでしょう。小さいサイズの方でも、自分にぴったりの一枚を見つけることで、心から楽しめる一日になります。

小さいサイズの着物をレンタルするなら京都きもの友禅が良いでしょう。レンタルだけでなく購入できる商品も沢山ありますし、振袖やお宮参りの衣装など種類もかなり豊富ですよ。

きものレンタル藍や札幌本店

きものレンタル藍や札幌本店は、札幌市中心部にある和装体験ができる人気の店舗です。札幌市営地下鉄「大通駅」から徒歩で約5分とアクセスも非常に良好で、観光やショッピングの合間に気軽に立ち寄れる立地が魅力です。藍やでは訪問着、振袖、小紋、浴衣など幅広い種類の着物を取り扱っており、男性用や子供用、そして小さいサイズの着物にも対応しているため、低身長の方でも自分にぴったりの一着を見つけることができます。店内は落ち着いた和モダンの雰囲気で、着物初心者の方でも安心して選べる丁寧な接客が評判です。また、レンタルに加えてプロによる着付けサービスや、髪飾り・バッグ・草履などのトータルコーディネートも可能です。店舗のすぐ近くには北海道神宮や中島公園など和装が映えるスポットも多く、写真撮影にも最適です。札幌での観光に彩りを添える体験として、特におすすめの店舗です。
公式サイト：https://kimono-aiya.jp/

 

花小町小樽

小樽観光といえば和装での街歩きが人気ですが、花小町小樽はその中でも高い評価を受けている着物レンタル専門店です。店舗はJR小樽駅から徒歩10分ほど、観光の中心である小樽運河の近くに位置しており、観光ついでに立ち寄りやすい場所にあります。明治時代の建築を活かしたレトロな建物でのレンタル体験ができ、古き良き日本の情緒にひたることができます。花小町では、アンティーク調のレトロ着物や大正ロマン風の柄物が豊富に揃っており、小柄な方向けの小さいサイズも多く用意されています。低身長の女性が選んでも着姿が美しく見えるよう、着付けのスタッフが丁寧に調整してくれる点も安心です。小樽運河や堺町通りを散策しながら、ノスタルジックな街並みと着物姿の相性を楽しめるおすすめの店舗です。
公式サイト：https://www.hanakomachi-kimono.com/

 

きものレンタル和らいふ函館

和らいふ函館は、函館市の元町地区に店舗を構える、観光地にぴったりの着物レンタル店です。函館市電の「十字街」電停から徒歩5分ほどとアクセスも良好で、元町教会群や八幡坂、旧函館区公会堂など着物姿が映える名所が周囲に点在しています。和らいふの特長は、季節感を取り入れた色柄と、サイズの豊富さにあります。小さいサイズやSサイズ、ジュニアサイズまで取り揃えており、低身長の方でも裾を引きずる心配がなく美しいシルエットで楽しめます。特に春から初夏にかけては、淡い桜色や藤色、薄水色の訪問着が人気で、写真映えするスタイルとして女性観光客に支持されています。着物のレンタルには、帯・草履・巾着なども含まれており、手ぶらでの来店が可能です。函館ならではの異国情緒あふれる背景と和装のコラボレーションを気軽に体験できる一軒です。
公式サイト：https://waralife-hakodate.com/

小樽の街並みに似合う着物を求めて

 

私は身長が145cmとかなり低めで、普段の洋服選びもなかなか苦労するのですが、北海道・小樽で着物を着て観光したいという願いがずっとありました。インスタで見た雪の小樽運河と着物姿の女性たちの写真がきっかけで、自分もあんなふうに歩いてみたいと思い、友人との旅行の際に思い切って着物レンタルを体験することにしたのです。

 

小樽は札幌から電車で約30分ほどの距離で、ガラス細工やオルゴールなどの工芸品で知られたレトロな港町です。観光地としても有名ですが、歴史ある石造りの建物が並ぶ街並みに和装がよく映えることで、着物レンタルをしている人の姿をよく見かけます。ただ、私のように身長が低いと、着物の裾が長すぎて足元を踏んでしまったり、全体のバランスが取りづらかったりという問題があるため、サイズの選択肢があるお店を探すのが少し不安でした。

 

低身長でも楽しめる着物との出会い

 

事前に小樽のレンタル店を調べて、Sサイズや低身長対応の着物があることを確認し、予約して訪れました。店員さんに身長を伝えると、「小さいサイズの着物、たくさんありますよ」と優しく声をかけてくれて安心したのを覚えています。私が選んだのは、藤色を基調とした上品な小紋柄の着物で、小柄な体型にもバランスよく見えるように、全体的に小さめの柄が散りばめられたデザインでした。帯はクリーム色の名古屋帯で、ほんのり金糸が織り込まれていて、藤色とよく合っていました。

 

身長が低い人向けの着物は、裾や袖の長さが調整されていて、着付けの際も余計な布がもたつくことがなく、見た目にもきれいに着こなすことができました。特に歩きやすさという点で、通常サイズの着物だとつまずきやすくなるのですが、このサイズなら足さばきも楽で、小樽の坂道や石畳を歩いても問題ありませんでした。

 

雪景色と着物の美しいコントラスト

 

私たちが訪れたのは2月、ちょうど「小樽雪あかりの路」というイベントが開催されていた時期でした。夕方からは小樽運河周辺にロウソクの灯りがともされ、幻想的な雰囲気に包まれます。その中を藤色の着物で歩いていると、何度も観光客に「素敵ですね」と声をかけられました。正直、少し照れくさかったですが、低身長であっても着物の魅力を存分に味わうことができたことに心から感動しました。

 

ただ、北海道の冬は本当に冷え込みが厳しいため、防寒対策は必須です。私も中にヒートテックとレギンスを重ね着し、足袋の下にはフットカバーを履いてしっかり備えました。店では厚手の羽織と、裏起毛のストールもレンタルでき、これがかなり暖かく助かりました。

 

また、小柄な方は首元がすっきりしている分、寒さを感じやすいと着付けの方からも教わりました。首元にはショールを重ねて、マフラー代わりにするなど工夫すれば、北海道の寒さでも着物で快適に過ごすことができます。

 

低身長でも自信を持って楽しめる和装体験

 

今回の体験で、自分の身長に合った着物を選ぶことで、これほどまでに快適に和装が楽しめるのだということを実感しました。北海道という寒冷地だからこそ、防寒を意識した素材選びや小物の活用が求められますが、レンタル店のスタッフが親身になって提案してくれるため、初めてでも不安はありませんでした。

 

観光地としての小樽は、歩いているだけでタイムスリップしたような気持ちになれる魅力があります。着物を着ることで、さらにその感覚が深まりました。低身長だからこそ似合う小柄な模様や可憐な色味を楽しめるのも、ひとつの特権だと感じられました。これから北海道で着物レンタルを考えている方、特に小柄な方には、自分に合ったサイズを諦めずに探してほしいと思います。

 

小さな身体でも、自分にぴったりの着物が見つかれば、気分はぐっと晴れやかになります。北海道の風景と着物姿のコントラストは本当に美しく、心に残る体験となりました。次は夏の富良野で浴衣を楽しんでみたいと、早くも次の旅行を計画中です。